宿曜占星術とは

『宿曜占星術』とはどのようなものなのでしょうか。ここでは、宿曜占星術の基本的な概要について説明します。

初めて方へ

初めまして。占術家の桜羽佑瑛(さくらばゆえ)です。ご覧いただきありがとうございます。

現在たくさんの占いがありますが、❝宿曜占星術❞という占いは聞きなれない方が多いと思います。皆さんがよくご存知の12星座占いは、生年月日から12の星座に分類して占いますが、宿曜占星術ではより細かく27の宿(しゅく・やど)と呼ばれるものに分類して占います。

細分化されているおかげで、日々の運勢や対人関係の相性まで、驚くほど的中します。

宿曜占星術とは

宿曜占星術は、正確には

『文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経』(もんじゅしりぼさつしょせんしょせつきっきょうじじつぜんあくしゅくようきょう)といいます。しかし、あまりにも長い名前なので、後ろの3文字をとって『宿曜経』と呼ぶのが一般的です。

今から約3000年ほど前にインドで暦として発祥したものです。知恵の菩薩としてしられる文殊菩薩が28宿を基に暦を作り『宿曜経』に表したとされています。仏教を学びに中国からインドに渡った「不空三蔵」という僧が中国に持ち帰り、中国宿曜道として発展しました。

宿曜経を日本に伝えたのは、真言密教の開祖、弘法大師空海です。空海は今から約1200年前に、遣唐使として中国に渡り、多くの仏具や経典を持ち帰りました。その経典の中に宿曜経があったのです。空海は日常の生活・行動に積極的に宿曜占星術を取り入れ、彼の弟子たちにも教えて広めました。

『宿曜経』は当時の政治の判断基準として重宝されていた陰陽師の『陰陽道』と人気を二分するまでになり、『宿曜道』と呼ばれることもあり、社会的地位を確立していきました。一説には、かの織田信長も敵対する武将との相性を占い、戦いに赴いたという話もあります。

しかし、そのあまりの的中率の高さに江戸時代、徳川幕府は宿曜占星術を封印してしまいました。

時が経ち、明治以降に宿曜占星術は見直され、近年再び注目を浴び始めています。

宿曜占星術の特徴

PAGE TOP